■■■ FAQ よくある質問 ■■■

Q. キリムって何?(01/8/28更新)
Q.トルコ絨毯ってペルシャ絨毯と違うの?
Q.取り扱いが難しそうですが?
Q.値段の違いは何ですか?良いものの見分け方は?
Q.オールドキリムって何ですか?(05/10/08更新)
Q.ダニが心配ですが?
Q.夏は暑くないですか?
Q.ホットカーペットのカバーに使って大丈夫?
Q.壁にかけるのはどうすればいい?(01/8/28更新)
Q.小さいキリムの使い方を教えてください。
Q.買取はしていますか。(01/8/28追加)
Q.持っている絨毯・キリムの鑑定をしてもらえますか?(01/8/28追加)

お客様へ:
一部の同業者さんで、当サイトの内容をほぼ丸写しされているお店を何軒か確認しております。
(こちらのページ、2001年以前より公開しております)
ご自身の言葉で説明できないような業者さんは信用ならないのでは?と思いますよ。ご注意くださいね!
Q.キリムって何?
キリムというのは絨毯と違ってパイル(毛足)のない織物の総称のトルコ語です。
中央アジア一帯〜インド辺りで織られているので、地方によってはケリムとかギリムとか違う呼称もあるそうですが、欧米で主にトルコのキリムが流行ったため、トルコ語のキリムが英語化、一般化したようです。
 狭い意味でキリムといえば、日本のつづれ織のような織り方折方のもをさしますが、広い意味でのキリムには、表面を刺繍のような技法で織っていくスマックやジジムと呼ばれるものも含まれます。

その起源は絨毯よりも古く、紀元前6-7000年ごろにさかのぼると言います。
人類ははじめ、木の皮や獣の毛皮などを敷いて生活していましたが、次第に平織りの織物が織られるようになり、より丈夫で保温性がある絨毯へと発展していったのです。

その中でもキリムは、移動生活を行う遊牧民たちにとって、折りたたんで手軽に持ち運びが出来るうってつけの家財道具であり、財産として、とても大切に使われてきました。
彼らはただ床に敷いて使うばかりでなく、テントの中の壁を美しく飾る装飾として使ったり、テント内の間仕切りとして吊るし、また、縫い合わせて食料の保存袋に使う他、家畜に家財道具を入れて運ぶ際のいわばトランク代わりにも使っています。
また、ソフラと呼ばれる正方形のキリムは食事の際のちゃぶ台代わりとして現在も使われています。
箱型に縫い合わせ、テントの天井からつるして使ったゆりかご代わりのベシュクもキリムを使いこなす遊牧民の知恵から生まれた生活用品のひとつです。
→デザインやモチーフについては絨毯・キリムにこめられたメッセージを、
→草木染めや配色については草木染めの話のページをご参照ください。

Q.トルコ絨毯ってペルシャ絨毯と違うの?
はい、厳密にいうと、織り方(色糸を結んでいく方法)が違います。
イランを中心に織られているペルシャ絨毯やは、色糸を一回結ぶときに、縦糸一本に色糸を結ぶシングルノット式、トルコ絨毯は縦糸2本に結びつけるダブルノット式と呼ばれます。トルコ絨毯のダブルノットは、使えば使うほど結び目が締まり、ペルシャ絨毯より丈夫とされていますが、シングルノット式のペルシャ絨毯は、より細かい模様を浮かびあげるのが容易です。中国の段通や、パキスタンの絨毯もペルシャ絨毯と同じシングルノット式です。

また、デザイン的にもペルシャ絨毯はギャベと呼ばれるイラン遊牧民の絨毯を除き、アラベスク模様(細かい草花模様)が多いのに対し、トルコの絨毯は素朴なモチーフを使ったシンプルなデザインが多いのも特徴です。

さらに、トルコでは昔ながらの草木染めが再評価され、草木染めを復活させるプロジェクトも多く行われていますので、色合いも自然で飽きが来ません。

Q.取り扱いが難しそうですが?
通常のお手入れは…
手織り絨毯・手織りキリムというと、なにか特別な取り扱いが必要に思われがちですが、通常のお手入れはいたって簡単で、お掃除の時にいっしょに掃除機でほこりを吸い取ればOKです。
キリムの場合は、表面に糸くずや髪の毛が絡みついてしまうこともありますので、粘着シートを使うのも効果的です。
壁などにかけた場合はハタキをかければよいでしょう。
時々外に干してほこりをたたき出すのもいい方法です。

全体に汚れが目立ってきたら…
◎絨毯の場合は
数年に一度、ドライクリーニングに出すとよいでしょう。その際、絨毯も扱うクリーニング店に出し、手織り絨毯であるということと、素材を言っておきましょう。
または、ご家庭ではシャンプーかウール用洗剤を薄めた液をつけ、固く絞った雑巾で毛足の方向に向かって拭き、そのあと水を絞った雑巾で洗剤分をきれいに拭きとるようにし、お掃除することもできます。

◎キリムの場合は
ドライクリーニングでもOKですが、ウール用洗剤か頭髪用シャンプーで、ご家庭でも手洗いできます。
セーターを洗う要領で、洗剤を薄めたたっぷりのお水(縮み・色落ちの原因になるため、お湯は厳禁!)にキリムを浸し、押し洗いします。汚れの気になるところは、平らな場所に広げてブラシをかけると効果的です。その際は横糸(色糸)の方向に沿ってブラシを動かして下さい。
よくすすいだ後、きちんとたたんで(出来ればネットに入れ)洗濯機で軽く脱水し、しっかり形を整えてから干します。(日向干しでOKです。)
しわなどがあれば、低温のアイロンをおかけください。
長期間お使いにならない場合は、防虫剤のご使用をお勧めします。

Q.値段の違いは何ですか?良いものの見分け方は?
一口にトルコ絨毯・キリムといっても、織られる地方によって特徴が異なり、また、同じ地方で織られたものでも品質は様々です。
大雑把にポイントをあげると、(1)織り目・結び目の細かさ、(2)ウールの質、(3)染色方法が挙げられます。

(1)織り目・結び目については、シルクの絨毯については1cmx1cm四方の結び目の数を基準にし、その数が多ければ多いほど、高級なものになります。ウールの絨毯の場合は、10cmx10cm四方の結び目で数えることが多いですが、まれに1mx1mでいうこともあります。
(2)ウールの質については、春に刈り取られた寒い高地の羊の毛が最高とされます。また、糸を紡ぐ際、手で紡がれた糸は、繊維が長くしなやかで丈夫な糸になり、それらの糸で織られたキリムや絨毯は、当然耐久力に優れた丈夫な絨毯になります。
(3)19世紀以降、普及した合成染料は、手軽に糸が染まり普及しましたが、近年昔ながらの草木染めも復興しています。合成染料も色の定着がよいなどの長所もあり、悪いとはいえませんが、草木染めのものは糸の品質が良いほど良い色になることや、合成染料に比べ大変な手間がかかるために、合成染料より値段的に高くなっています。

Q.オールドキリムって何?
オールドキリムとは、大体35年から90年ぐらい前に織られたキリムのことをさしています。
(それよりも古いキリムはアンティークキリムと読んでいます。)

販売用に現在織られているキリムではなく、読んで字のごとく、古い時代に作られたもの、ほとんどが女性たちが自家用に使うために織られたキリムになります。

使われてきたものが多いのですが、中には嫁入り道具としておられ、そのまま箱にしまったまま使われていないもの、また、壁に飾られていたものなど、状態はさまざまです。

いずれも年数が経っていますので、新しく織られたキリムにはない落ち着いた色合いや、使い込まれてウールのチクチクとした感じがなくなった手触りなどが好まれていますが、何より自分たちのために織ったもの…ということで、女性たちの思い入れ、愛情やぬくもりが感じられるところが人気です。

もちろん、使われてきたものが多いので、ほころびたり少し汚れたりすることもありますが、ほころびなどはきちんと専門の職人が修理をし、しっかりクリーニングもしてありますので、安心してご利用下さいませ。

Q.ダニが心配ですが?
絨毯や畳、カーペットなどはダニの温床のように言われますが、ダニが住みやすい環境を作らなければ大丈夫です。
つまり、こまめにお掃除をして、ダニの餌となるホコリをためないこと、これにつきます。
フローリングの方が絨毯を敷かない場合よりも良いように思われがちですが、フローリングの板と板の間にホコリがたまればそこがダニの住居になります。
また、ダニから少し話題がそれますが、絨毯を敷くことで、フローリングの部屋のホコリの立ちやすさを、防ぐことにもなります。

Q.夏は暑くないですか?
天然ウール100%の絨毯やキリムは、夏でもさらっとした感触で、思ったほど暑く感じられません。特に毛足の短い絨毯やキリムは夏の間もおすすめです。

Q.ホットカーペットのカバーに使って大丈夫?
まったく問題ありません。接着剤や化学物質などは一切使っていませんので、熱による変化や悪影響はありません。
保温性から言えば、キリムに比べて毛足のある絨毯のほうがおすすめです。

Q.壁にかけるのはどうすればいい?
キリムやシルクの絨毯を壁にかけてタペストリーとして楽しむのに、最適な方法は、裏側の上部分に小さな布を何箇所かに縫い付け、その中にカーテン用のポールや突っ張り棒など、重さに耐えられる棒を通し、その棒を壁に掛ける方法です。(下図参照)


小さなものでしたら額に入れるのも良いですが、カーテンクリップを使ってちょっとおしゃれにしてみてはどうでしょう?
カフェカーテン用に、カーテン用のポールやおしゃれなカーテンクリップが売られていますが、それに絨毯またはキリムを挟ませ、カーテンポール(または突っ張り棒に通してポールを壁から吊るすとちょっとおしゃれです。
★参考例写真はこちらをクリック(お客様のお宅です。)

そのまま画鋲で留める、タッカー(ホームセンターなどで売っている、打ち込み用のホッチキスのようなもの)で角材に打ちつけて飾るという荒技もありますが、長期間の使用では画鋲やタッカーのの錆がついてしまうこともありますので、ご注意ください。(トルコの家庭では、壁にそのまま釘で打ちつけているようです)

Q.小さいキリムの使い道を教えてください
たとえば、
−絵画のように壁に掛けて
−ベッドサイドにちょこんと敷いて
−テーブルセンターとして
−棚などの目隠しに垂らして
−壷や観葉植物の下に敷いて
−花台やコンソールテーブルに敷いて みてはどうでしょう?

Q.買取はしていますか?
申し訳ありませんが、お客様からの買取は一切、行っておりません。

Q.持っているキリム・絨毯の鑑定をしてもらえますか?
申し訳ありませんが、鑑定などは行っておりません。。
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